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シーレの名前を(姓だけど)いただいたエゴン・シーレかてオーストリアの人だし…とりあえずそのへんのことを考えるときウーリ!シュヴィーツ!ウンターヴァルデン!ジェットストリームアタックをしかけるぞ!って心の中のスイス森林三州に語りかけるのはそろそろやめた方がいい #王女と騎士

メモ

具体的な現実になぞらえないと情景とかちょっとの距離感がわからないなんか家があって木があっての書き割りみたいな認識になってしまうと思い、故にトウジンカグラは平安京・京都ベースなわけだけど、エ~ンでも中世ヨーロッパって創作で言われるけど実際は近世ぐらいのヨーロッパと言っても西と東と北と南じゃ全然違うよどうしたらいいの~!?わたしにちょっとの知識でもあるヨーロッパなんて…なんて…あるわ…と思ったのでだいたいヨーロッパのどのへんかだけは固まった。そう、ハプスブルクのおかげでね #王女と騎士

メモ

初期翼角、無道がDKで先輩というポジションにいたもののそれはあまりにも無理だろで成人して教師になったのでよかったね~大和は無道を選ばないし無道も大和に選ばれようとは思わないけど教師になったおかげで寮母♂のスターシステムあるいは直接来た槇紫苑さんがエントリーだ。紫苑さんは #かれころ の魔女(右側男性)です。かれころもまた縁の途切れた合同創作の端っこからその世界の人たち生き残って別の物語を始めたやつ!閉じる #翼角

メモ

千尋が主人公だったときの一存ではない創作で覚えてる日付が2/17、5/23、8/3。千尋、バ先の着ぐるみの中の人の先輩、バ先の店長、バ先の店長LOVE過ぎるDC、DCを溺愛しすぎているDCの実兄ホスト、自身を一般人だと思いたい見えないものが見えすぎるバ仲間他校DK、バ先に出入りする商店街のパン屋のJK。2月は着ぐるみの中の人、5月23日キスの日はホスト、8月は千尋。閉じる #翼角

メモ

呟こうと思ってて別に呟く必要もないので忘れたきりになってたんですけど今城千尋とは

四男カウントなのでだいたい大別して4番目ぐらいの創作の主人公なのに5番目の創作の端っこに収まってるのは、そもそも「4番目ぐらいの創作」がJCだかJKだかの当時の友人たちとの合同創作的な何かで、千尋はそこの主人公(?)でバ先でタヌキの着ぐるみに入ってるわりにあまりにも口数が少ない細身のタイプのバ先店長の身内の年上男性との正史ルートがあり、彼の誕生日の2月17日に死んだ元恋人を彼が選ぶか彼女に似ている千尋を別人として受け入れた上で選ぶかというターニングポイントがあって、しかし創作の中の千尋と彼の選択はともかく彼を創作した友人との縁はもう切れているので彼を動かすことはできないし千尋の行く先もないので「選ばれなかった未来」に進んだとして5番目の創作こと翼角の隅っこに来てもらった経緯がある。
正史ルートの彼以外にもやたら幽霊が見えるバイト仲間のDKとの成立してないフラグもあったけどDKもまた友人の子なので「選ばれなかった」ところからバ先を離れる未来に進んでDKとの縁も切れたのでしょう、そして同じく幽霊が見えるわけではないけどなんだアイツ的に長年千尋を見続けた結果後ろにくっついてる日向だけが見える和秀が千尋の視界と認識の外からスーッ…と浮上してきたのでこれはもう和秀の物語かも知れないな。
なお和秀は千尋を十一年見続けてきたので和秀の認識の成長と共に距離感のある「今城」呼びになってるけど千尋は和秀を認識してなかったのでまだ無意識が凝り固まる前の小学校一年生の感覚で「和秀」呼びのままということなんですね~ここテストに出ません。
あと初期翼角は鷹臣ナナキ無道に千尋が並んでたけど大和と千尋ではそういう関係にならないですねこれ!!と途中で気づいたのでたまに大和の視界を横切る先輩の位置になった。閑話休題。

私がジョジョチャンを一晩でなかったことにしようと思ってたのは↑。創作の中に生まれた彼らは彼らの世界に生きているのにつまらない生きた我々という人間の関係でどこにも行けなくなることがあまりにもヌン…という認識なので。
でもジョジョチャンもロンチャンも世界から独立して自由に彷徨えるので私は彼女あるいは彼らとは観測者の立ち位置でいるから誰がどこに連れて行ってくれてもいい私は誰かがあるいは彼彼女自身が行くところをフゥン成程ね…と観測しつつ後ろからついていってそれってああかもこうかもと楽しく想像しつつ受け止めるだけなので。
例えインターネットノアの方舟が崩壊して思想が変わってはぐれていっても私はこずさんにジョジョチャンもロンチャンも好きに妄想してもらっていいと責任と権利を持ってずっと思っているので何も憂うことはないんですけどね!
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 #翼角

メモ

8年前もいったけど満腹神社のPV込みで幽閉サテライトの華鳥風月が華→大和・鳥→鷹臣・風→無道・月→ナナキの翼角なんだよなって8年経っても言いたい #翼角

メモ

成分表 #翼角


おみやま(真宮鷹臣×本郷大和)…正史
ななやま(鬼道ナナキ×本郷大和)…他EDと共存しない
むどやま(無道×本郷大和)…他EDと共存しない

ナナ月(鬼道ナナキ×月影)…全てと共存する。最終的なななやまとは共存しないかも知れない
ひせげつ(陽生×月影)…全てと共存する
桜×大和もしくは大和×桜(北原桜と本郷大和)…最後まで守るひとひらの愛とはアガペーかも知れない

真宮龍臣×本郷大和…Ⅱで物語が終わる。鷹臣はやるせないが大和と龍臣は幸せになる
真宮楪×本郷大和…Ⅱで物語が解決する。鷹臣は人生の指針を失うが大和はハッピーになる
龍臣×楪×大和…Ⅱで物語が終わる。鷹臣は人生の指針を失うが真宮双子は最強になり大和は新しい世界を開く
東宮椎奈と本郷大和…Ⅲでのみ発生し得る泡沫の夢、どっちがどっちか怪しくなってきた
陽生×本郷大和…バッドエンド、陽生は大和を過去に愛した女と同一視している

小倉和秀×今城千尋…本編とは全く関係なく進行している、他の創作から移行してきたBL
ノリツヤ(友部正則×小池敦矢)…高校時代に紆余曲折あって既に関係ができている34歳。正則が大和を引き取って以降は高校を卒業するまでは家でのすけべは敦矢が許さない、他の創作からやってきたBL

陽生×佐波玄和…陽生が玄和の翼をもいで殺す、陵辱者と他創作からやってきた一児の父

葵+氏神…他の創作からやってきた擬似親子
夜半+海原碧流…他の創作からやってきた相方と元主人公のブロマンス

無道×紫苑もしくは紫苑×無道(無道と槇紫苑)…無道が救済されない場合に生じ得る可能性、無道をひとりの少年に帰すスターシステムの男

七五三木京介×吉村このみ…気がついたら付き合っててそして別れてそう
本郷大和×吉村このみ…大和の両親が生きていればそういう未来もあった
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メモ

スッゴイ今更だけど翼角高校奇譚は全7章全章共通の攻略対象3人と各章のみの攻略対象が存在するBL、各章ごとにナナキの鬼が明らかになるという妄想でお送りしています #翼角

共通 真宮鷹臣・鬼道ナナキ・無道
Ⅰ 北原桜…艶樹
Ⅱ 東宮椎奈…水魅
Ⅲ 真宮龍臣/真宮楪…赤麗
Ⅳ 葵・氏神…怠地
Ⅴ 吉村このみ※主人公が真宮鷹臣…覇金
Ⅵ 海原碧流・夜半…月影
Ⅶ 陽生※バッドエンド…陽生
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メモ

月影 #翼角

ナナキの目付役として常に付き従っている、鬼道家当主が使役する鬼の一匹。月に由縁し嫉妬を負う。他の鬼と異なり人間の感情を喰べる。
鬼の中で唯一ナナキの意思に関係なく現出できるため、ナナキの目付役にして他の鬼のまとめ役となっている。


七匹目の鬼・陽生に従属し依存する存在であり、鬼道家に引き継がれ使役され全ての直系に従うのは鬼道の血に封じられている陽生に会うため。単純に他の鬼と違い当主の力に依存することなく自己で存在を確立できる=他者の感情を食うことで力を得られるからでもある。
陽生の傲慢ゆえに自身が省みられないことに嫉妬を見出し、その事実に酔う自傷的な存在。
注がれた力を返す性質があり、陽生からは力の貯蔵と予備として扱われる。

かぐや姫を迎えに来た月の使者の一人であり、彼女の願いと命を受けて地上に残った。
人間の感情を理解しない存在だったが死に瀕した人斬りに出会う。人斬りは月影の不老不死を羨みながら身勝手にもまだ生きたいと傲りを晒し、月影はその傲れる生への渇望を羨むことで嫉妬という感情を覚えた。
結果、月影は己の不老不死を人斬りに分け与え、人斬りは人間としての欲を月影に教え、結果として両者とも後天的な鬼となった。
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メモ

北原桜 #翼角



北原桜(きたはらさくら)/翼角高校奇譚

高校3年生。校内に聳え立つ大樹『摩訶桜』の近く現れる男子生徒。その正体は名は体を表す。
 以下、プロフィール。

3年。クラスは不明。
常に『摩訶桜』の近くに現れる男子生徒。大和と他愛ない話をするようになるが、『摩訶桜』の噂は鼻で笑い飛ばす。
授業を受けている様子はない。
「男女問わず、頼まれれば誰とでも寝る男子生徒が『摩訶桜』の近くに出る」と校内では噂されているようだが…?

 * * * * *

 以下、ネタバレ。

 金髪、気怠げに着こなしたシャツ、いつどの時間帯でも『摩訶桜』の傍に現れる姿は他愛もない噂と一致する。北原桜は間違いなく噂の張本人その人である――が、正しくは人ではない。
 名は体を表す通り、北原桜は『摩訶桜』そのものである。
 ただし「北原桜」という男子生徒を自称している間はそのことを忘却している。
 「会いたい人に会える」「見たいものが見える」と噂される『摩訶桜』は既に空虚である。枯死し、倒木する寸前。それは自然の理であり、樹木として然るべき寿命。しかし桜はまだ倒れるわけにはいかなかった。
 七不思議と呼ばれようと、この桜はただの一本の樹木だった。唯一他の植木と異なる点があるとすれば、この木が校内で最も古い木であり、引いては翼角高校の興る理由の一端でもあったこと。この木は今は眠る少女が人の縁を信じる発端でもあった。
 「会いたい人に会える」「見たいものが見える」という噂も全くの虚構ではなく、桜の咲き誇る様に夢を見た人たちが実際に幻想したもの。散る桜吹雪は非現実を誘い、人の抱く願いと土地の持つ特殊性も相まって見る者に優しい夢を見せた。その事実がほのかに積み上がることで幻想は信仰となったが、時代と共にそれも薄れ校内の生徒たちの間に流れる噂程度となる。
 ある少女に育まれ人々に愛され、それで桜は十分だった。一抹の寂しさを覚えながらも朽ちるときが来たと眠りに落ちようとしたとき――時代外れの幻想信仰を抱いた少年が現れた。
 まだ自分を、幻想を求める子どもがいる。桜は少しだけ生き足掻くことにする。既に幻想を見せる力はなかったが、会いたい人に会えるかも知れない、という夢と桜の美しさは少年を慰めた。春が近づく季節を繰り返すこと数度、言葉なき語らいを続けられるのも今年が最後かと桜が諦観したとき、また別の運命が交差する。
 寂しい少年を守ると、突如現れた修験者の少年は誓った。
 桜は子どもたちの姿に安堵して後を託せばよかった。
 けれど――そうはしなかった。
 無色の少年を追う悪意は屠られど、傍にいた桜に入り込む。己が慰めてきた少年を唐突に現れた別の存在が庇護すると腕に囲おうとしている。自分と会うためだけに足を運んでいた、自分だけの信仰者が、どこの誰とも知れぬ誰かに!
 桜は残るわずかな力と吸い上げた土地の力で少年たちの出会いを忘却させる。けれどまだ、これだけでは足りない。己や他の桜たちが咲き誇る時期が来れば、あの子たちは再会してしまう。けれど我が身は既に虚ろで、立ちゆくことすらままならない。
 そして桜は「北原桜」へと変じた。元より願いが姿を持つ土地、更に齢を重ねた桜には難しいことではない。そしてこの地には若く瑞々しい生が溢れている。人間の姿を得た桜は人と交わることで精気を得、己の力へと変えてゆく。
 しかしそれは桜としての正しい姿ではない。やがて桜は自己の何たるかを忘却し、知らず暴走を始める。精を飽くほどに求めてもきりがなく、けれど桜の命を満たすには最高の器があった。
 白紙の契約書、無色の存在、至高の食餌。
 こうして桜は、その心に恋をした少年を歪んだ形で求め始める。

 仮に桜が生き残り、望んだ結末を迎えることがあるとしても、それは間違いなく夢である。死に瀕した桜の運命は決して覆らない。
 朽ち倒れ最期を迎えるか、あるいは炎にくべられるか。それでも桜は人々を見守り続けた大樹としての矜持を取り戻し、最後に自分を求めてくれた少年を守護し続ける。例え太陽が喰らい尽くされ鬼の手が伸びようと、ほんの花びら一枚程度の守りでしかないとしても。桜の意思は決して、無色の少年を見限らない。

 * * * * *

 この桜は「北原桜」という名で人のかたちを取り始めるが、そのこと自体は別段珍しくない。
 とある男子生徒に恋した別の桜は「さくら」と名乗って彼の前に少女の姿を現し、伐採される直前の金木犀もまた人の姿で生徒に語りかけた。夏の短い命を生きた蝉も忘れないで欲しいと人の身で語りかけ、戯れに作られた雪兎も人の姿で消える寸前を謳歌している。
 見えるか見えないか、それは個人によりけりだが日常に常に不思議は現れ、人外もまた人に手を振っている。これが他人より特別よく見え、また好かれ、時には人間とこれらの区別をつけられないのがかつて翼角高校に身を置いていた小鳥遊かいである。卒業生である彼は所用で摩訶桜の傍を通った際、「この木には誰もいない」と感じている。桜が「北原桜」の姿で出歩いているためでもあるし、既に倒木寸前で空虚な状態だからでもある。

 別段珍しくもないことではあるが、翼角という土地では特に不思議が多い。
 これはこの土地そのものが本来この世にあるべきではない、異能の力を持った異邦者だからである。土地にして元凶たる存在は六枚羽を持った少女の姿で、また理由なく流れ着いただけではあるが、一本の苗木が桜の大樹として成長するまでを見守る内に本来の土地と同化し不可分となった。少女に接触し人の縁を教えた北原という青年は少女に「ツバサ」「ツバサヅノ」と名付け、もっと命の育まれ育つところを見たくはないかと誘った。こうして翼角高校は設立される。
 なお数十年、あるいは百年も遅れて同胞の不始末を確認に訪れた異邦のお役所勤めである氏神は、この本来あるべきではなかった土地の歪みを修正することを早々に放棄。「こんな大規模にやらかしちゃって――でもま、時効かな!」の一言でなかったことにする。仕事しろ。
 余談だが、この少女はかつて青年であった学校の設立者・北原が亡くなった時点で眠りについており、既に自我は消失している。ただし願いや祈りは生き続けており、楽しいことがあると影として現れることもあるとか。その際目撃された姿は時の生徒たちに「チキチキ(地喜稚鬼)様」と呼称された。角があるため鬼と呼ばれたが、正しい意味での鬼ではなく、子どもを愛する優しい少女である。

 * * * * *

 以下、メタネタ。

 「仮想BLゲームの攻略対象」、「一人ぐらいはいるミステリアスで思わせぶりで最後に攻略対象となりその攻略後真エンドが開けるキャラ」という発端。基本骨子も当初から全くぶれていない。
 彼のルートは最も幸せである。素直になれないながらも主人公・大和は惹かれていくし、桜も時にはひねくれながら最大の愛を注ぐ。相思相愛と呼んで差し支えない。ただし上述の通り、これは全て優しい夢であり現実ではない。
 それでもⅠで散る彼は最後の最後、Ⅶで大和を守る最後の鉄壁となる。翼角高校奇譚は最後まで、桜の祈りと願いを叶える物語である。

 以上のような素性なので彼について語れることは少ない。人でもないし経緯が経緯なので軽率なネタにも落としがたい。作中で唯一、標榜するBLらしく、不特定の男性と(女性とも)肉体関係を持っていると公言されてはいるが。
 けれど物語で一番優しく儚い存在なので、語ることがないにしても北原くんもいるんだなと認識してもらえれば嬉しい。
 なお大和と組み合わせた場合、どちらが受で攻なのか、あるいはリバなのか? それは見る人の心の中に。
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メモ

無道空 #翼角

「持たざるが故に全てを支配する」という思想の家。
空は名前すら持っておらず、便宜上使用する「空」という名前はある人物が与えたもの。母親はおらず、今の彼には父親もいない。
人として生まれ生きながら何も持たないという矛盾。何も、とは本当に何も、全てだ。

#創作キャラの家族関係
無道ルートに入らないしそもそも書けないしウッカリブログにあるから呟くけど、無道に「空」の名前をあげたのは大和の母親の百合。夫の空夜から文字り、無道少年の話を受けて「空(くう/から)」とつけた。この時無道10歳。家の宿命から逃げたくて家出したところ、大和を妊娠中の百合と出会う。
「お前(大和)になりたかった」っていうのは百合と空夜の息子にって意味でもあるし大和は無道家の求める「何も持っていない」に限りなく近いからだし真実「誰もが持っているはずなのに持っていない」ものがあるから
でもそれは大和に対してあんまりにも酷い言い草なので最高に自虐

1.ifの未来
 大和と出会い且つ大和が生存しない限り死ぬ
2.夢・目標
 道に従うか違えるか
3.可愛いところ
 子どもの頃の思い出は宝物
4.外見・服装
 教師なので性格のラフさに反して割とかっちりしてるし校外でもそんな感じだけどあのポニテは何故許されているのか? 
5.言わせたい台詞
 「できるならお前になりたかった、なんてな」
6.声
 ……小西克幸?/佐藤拓也
#リプきた創作キャラ語ったー
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「ちょうど三家の当主代行が揃っている訳ですし」
「いや、」
龍臣の言葉を無道が否定した。
「俺は代行じゃない。当主だ」
「……ということは、貴方は」
龍臣の声は低い。
「その手で父君を殺められたと?」
「いいや」
無道は笑った。
「無道は因縁や業すら背負えない。父は自ら消えたよ」
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メモ

鬼道ナナキ #翼角

鬼を受け継ぐ家。継承は誕生と同時で継承者は(対外的にはともかく)当主。至って単純。
ナナキは過去最高の七匹を継いだ当主。
ナナキの父親はカズキで一匹のみ、祖父はイツキで五匹を継いでいた。ちなみに最低一匹(必ず月影)が直系の子に継承される。

#創作キャラの家族関係
カズキの姉(ナナキの伯母)は自分が当主でないことに不満を抱き家を出、鬼の継承を理解しないまま自分の子を当主にしてみせるつもりで自分の父親=ナナキの祖父イツキを上回る六匹・ムツキと生まれた子に名付けるも継承されなかった。というこぼれ話
鬼の継承自体は血を受け継ぐ直系から選ばれるだけで、男女や生まれの早い遅いの別は関係ない。という更にこぼれ話。
ナナキの従兄弟にあたるムツキくんは母親の執心や本家の業とは無関係に大学生活を謳歌している。のに高校生になったナナキが勝手に住み着いてつらい。かわいそう
でも鬼らしい人(月影)が料理とか洗濯とかゴミ出しとか手伝ってくれるし鬼道の本家からいつの間にか下宿代みたいな何かが振り込まれてラッキー。これでナナキがいなければ万々歳。ムツキくんは今日も元気

1.声
 内山昂輝……?/濱野大輝
2.趣味
 人間観察
3.可愛いところ
 態度はでかいが身長は小さい
4.作成時苦労した点
 彼だけは最初から彼として存在して最古
5.家族構成
 父カズキ・母若菜・祖父イツキ。本人は従兄弟ムツキの家に居座っている
6.他のキャラとの関係
 大和→楽しい玩具・鷹臣→滑稽・無道→哀れ・月影→主従だが対象は自分ではないと薄々察している
#リプきた創作キャラ語ったー
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メモ

真宮鷹臣 #翼角

修験道の流れを汲む真宮家。双子の長男龍臣長女楪がいるものの次期当主は次男鷹臣と既に決まっている。龍臣は眼が過剰に良いものの反して験力がなく、楪は申し分ない験力だが女なため。楪は鷹臣を認めないと反発して家を出、鷹臣は楪に認められようと努めている。
#創作キャラの家族関係

1.声
 ……立花慎之介?/梅原裕一郎
 ※声については例えようがなかったので具体的人物名を引き合いに出しましたが深くは考えていませんしもう少し低いと思います
2.変なところ
 精神構造
3.趣味
 無趣味。錫杖を見比べるのは好き
4.好みのタイプ
 考えたこともない(控えめで温和な女性。無自覚)
5.長所・短所
 真面目で勤勉・真面目で勤勉(思い込むと自己を捨てるまでのめり込む)
6.キャラの自己評価
 努力において他者に劣っているとは決して思わないが至るべきには決して至れない未熟者
#リプきた創作キャラ語ったー
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真宮鷹臣(まみやたかおみ)/翼角高校奇譚

高校1年生。真面目で一見して取っつきにくい。主人公・本郷大和とは寮で同室。その実態は日夜怪異を調伏する現代の修験者。
 以下、プロフィール。

1年1組。大和の羽生寮でのルームメイト。図書委員。
…なのだが大和の起床から就寝まで、一度も姿を見せたことがない。
学力・運動共にトップクラス。入学式では新入生代表挨拶を務めている。
常に淡々とした性格。

修験の流れを汲む真宮家の次男にして次期当主。飯綱法・天狗召喚法などを行使し管狐を収めた竹筒と呪符を常に持ち歩いている。
幼い頃から当主に相応しくあるための英才教育を受けており、学生生活も修行の一部ととらえている。日夜人外の折伏に余念がない。
入寮も自立のため。本来は他校への進学を決めていたのだが、翼角高校へ進路を変更した理由はある事情から忘れている。

 * * * * *

 以下、ネタバレ。

 真宮鷹臣は真っ当に歪んだ人間である。
 鷹臣が歪む由縁は二点。

 一点目。幼い頃から当主に相応しくあるためと教育され、姉・楪に否定されたこと。「こうであれ」「こうでなければならない」という抑圧は鷹臣自身の矜持と理念に昇華されるが、同時に「否定されたくない」「認められたい」という恐怖と欲求をも生んだ。しかしながら鷹臣はそれを表出できるほど弱くも器用でもなく、また修験者は人界の守護者であるという認識から務めへの滅私という形で自己の恐怖・欲求から逃避する。ここまでの人格形成、若干十五歳。
 何事もなければ鷹臣は歪みを抱えながらもそれを見せず、人並みに「優等生」らしく成長し人並みに「仕事のできる人間」として大人になっただろう――何事もなければ。
 しかし運命は流転する。あるいは縁を信じる少女が眠る土地が呼んだ奇跡か。
 高校受験を控えた春には早すぎる逢魔が時、調伏すべき怪異を追う鷹臣は蕾もない桜の前である少年に出会う。自身の追った怪異に襲われる少年を図らずも救った鷹臣は気づいてしまった。
 目の前にいるはずの少年が『どこにもいない』。世界に紛れているものの、生まれたての無垢な白ですらない、透明無色で形を持つ存在であると。
 人には色がある。鷹臣の兄・龍臣などは明確にそれを視認できる。鷹臣は兄ほどはっきり見えるわけではないが、それでもあからさまに少年は浮いた存在だった。人の色は誕生と共にあり、想念や人の縁によって染まってゆく。色には濃淡があり、色の濃い者は溌溂として生に満ちており、逆に薄い者は弱く、時には死に瀕している。色のないに近い者ほど長くは生きられない。
 では『色がない』とは? 極めて稀に無色で生まれてくる者はいる。しかしそれは長くは生きられない。あるいは親を始め関わる人間の色に染まって汎化されてゆくものだ。少年ほどの年齢で無色とはおかしい。
 いずれにせよ、無色とは常に怪異に狙われる存在である。悪意的に無色を己の色に染め上げることで自身の力に変えることができるためだ。白紙の契約書、あるいは一生分の食事に等しい。幻想の遠のいた現代ではあるが目に見えない存在は確かに蠢いており、ただ一人の人間が抗う術も知らずに生きるには厳しすぎる。
 鷹臣はこれを守護せねばならない、と思う。故あって鷹臣も少年もこの夕暮れの出会いを忘却するが、それでも理由なき衝動として進学先を変える程度には鷹臣を突き動かした。
 同時に自覚なく歓喜する。仄暗く、歪みが少しずつ見え始める。人界の守護者である鷹臣が初めて見出した庇護すべき対象。放っておけば喰われて消える命。これを庇護することこそ今の自分に課された使命である。
 滅私し欲望を捨てた鷹臣が、守護者の務めを盾に自己を再度見出した。少年――本郷大和を守護することで鷹臣は個人を再獲得するが、それは同時に恐怖と欲求をも呼び覚ます。「否定されたくない」「認められたい」、これに「何としても大和を守らなければならない」という強硬な使命感が加わり鷹臣の歪んだ精神はバランスを崩し始める。

 二点目。真宮鷹臣という魂は、怪異への憎悪と愛する者への悔恨、同時に己への嫌悪を抱えている。
 怪異への憎悪は、こんな存在さえいなければ、というもの。愛する者への悔恨は、守れなかった、というもの。そして己への嫌悪は、憎悪が見当違いであると、悔恨が己のせいだと知って、そう思わなければ生きていられない、というもの。
 鷹臣は幼い頃から管狐を使役し、忘却した大和との出会いの後烏天狗とも契約しているが、それらすら怪異の一括りとして心を許せるものではない、いつか裏切るかも知れない存在として認識している。鬼など以ての外で、鷹臣は自覚なくこれに最も嫌悪を示す。
 これらは全て鷹臣のものではなく、遠い誰かの過去の感情である。しかし鷹臣からは不可分であり、鷹臣はこれらを認識することはないにせよ自他の区別をつけられず、また気づいたとしても一点目の歪みと混合してしまう。
 憎悪は調伏すべき怪異を過剰に屠る形で表れ、悔恨は粘ついた執着に変わる。嫌悪は内罰的に鷹臣の足を縛る。
 もしもこの歪みに囚われることがあるとすれば、鷹臣はただ一人の何もできないちっぽけな人間として、人間に持ちうる最大の感情で、人間の理を超えかねない。

 仮に太陽が喰い尽くされ、守りたいと思った少年を失った場合、鷹臣は「八番目の七不思議」になる。
 己の使役していた、本当は心を寄せられた存在たちを人間として喰らい尽くし大和という自己の寄る辺を見失い、散逸して形にならない感情のまま。大和といた、楽しかった日々の夢を抱えて、君のいない春に眠る。

 * * * * *

 以下、メタネタ。

 「仮想BLゲームのメイン攻略対象」、「よくいるクールな攻め」という記号から始まった真宮鷹臣は最も起伏に富み、人間になったキャラクターである。
 最も地に足をつけた堅実な設定から、最も不安定で破綻した精神に転身しており、書きやすくて書きにくい。しかしながら大和以上に人間らしい真っ当な人間。少年らしい少年。あるいは主人公。
 永一綺克という過去の存在が生じる以前からヤンデレを疑われていた痕跡があるため、真面目な人間ほど執着が強いという性質に変貌していったらしい。むしろ永一の方が後付けだが、ジェノサイダー属性の付与は永一のせい。

 こんな真宮くんもハッピーエンドの向こうでは「本当はできるけどできないふりしてやってもらう」ことにちょっとした喜びを見出すかわいらしい男になるはずなのでこれからの変遷も微笑ましく見守って欲しい。
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メモ

本郷大和 #翼角

両親は他界しており叔父(正則)+叔父のツレ(敦矢)と暮らす。
ちなみに父親(空夜)は記憶喪失の身元不明者、母親(百合)自身も18歳の時に両親を亡くしているため大和にとって祖父母にあたる人物はおらず、親戚は母親の弟である正則のみ。
#創作キャラの家族関係

1.作成時苦労した点
 無個性にしかならない
2.秘密にしていること
 なし
3.一番多い表情
 (ᇂ   "ᇂ;)
4.作成時こだわった点
 如何に無個性から脱却するか?そう思ってデザイン含め3回ぐらい修正したのに無個性
5.言わせたい台詞
 「お前はお前で俺は俺だ!お前と俺が今ここにいるんだろ!」
6.そのキャラの気に入っている点
 奇人変人人外に囲まれようと無個性という点で決して揺るがず自己を損なわない。っょぃ
1.属性
 秩序・中庸(FGO方式)
2.信念・座右の銘
 何事も何者も信じたいし信じられるもの
3.声
 石井真/江口拓也
4.身長・体格
 170cm・体格は普通
5.ifの未来
 正史鷹臣・分岐ナナキ・分岐無道・分岐桜(現実から消失)・分岐楪(闘争)・分岐龍臣(隠遁)・分岐陽生(生殺し)・他喰われたり鷹臣ナナキ無道でもアレだったり
#リプきた創作キャラ語ったー
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メモ

(キャプション自動取得対象外)
翼角はそのうちぜ~んぶ描き直さなければならないんですけどザッと概ね全員がいる画像がこれしかない前提で散り散りになったメモのピックアップを併記するけどたぶん物凄く長い #翼角

やっぱり長過ぎるから投稿を分けよう…

メモ

長男(シーレ/王女と騎士)~八男(クロノ/セーレーシュのミコトさん)までカウントするけどかれころのユダはノーカウントだし実は2002ぐらいの長男シーレより翼角にいるナナキの方が2000年か下手すると1990年代で最古参になるけどさすがに発生機序が曖昧なのとナナキか~~……!!のきもちで見てないことにしている

メモ

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レイヴ・アルフォード #リボ #創作HBD
華安暦三七六一年夏初月二十三の日の生まれ。
反政府連合組織「黎明軍」。本編時27歳。
「黎明軍のお母さん」こと炊事担当ファリル・コードウェルの従兄弟。溜め息が多い苦労人。アルフォードさんとファリルさんはデキていると思われているがどうしてそう見えるのか心底信じられない。
亡き父と腹違いの兄の積み重ねた善悪の所業を果たす、あるいは濯ぐために組織を背負う。そのためにファリルが抑圧されていることも重々理解しており、彼の言うことにはどれほど理不尽であっても諾々と受け入れる節がある。
家名の業を背負う意志から周囲に対して自身のことは姓で呼ばせている。
統一戦争時に敵対していた統一政府連合軍軍主ストラルに対して憧れがあり、装い等真似ている。

閉鎖中ページより統一戦争時の黎明軍軍主・ガルダ=アルフォードの弟。当時戦場で会ったストラルに尊敬の念を抱いている。服の着こなしなどからものぐさに見られがち。ちなみにファリルの尻に敷かれている。
 ○関連のある人物○
 →ファリル…従兄弟にして黎明軍軍師。
 →ストラル…かつて戦場で会った英雄。
 →ヤード…レイヴとファリルに懐いている暁国軍准主。
 →マガス…暁国政府代表。
 →ガルダ…前黎明軍軍主であり腹違いの兄。

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「背景がお揃いですね、アルフォードさん♡」「やめろファル…」閉じる


110723
黎明従兄弟の平凡にして非凡な誕生日 #小咄

レイヴとファリル

 レイヴ・アルフォードにとって従兄弟であるファリル・コードウェルに起こされる朝は至極日常的である。特に今日のように、黎明のみならず暁国政府を巻き込む案件に関しマガスやヤードと深夜遅くまで話し込んでいた日など、規定事項であるかのようにファリルはレイヴの長屋の鍵を自前の合鍵で開け、全ての窓かけを開け放して陽の光を入れた後に寝具に包まっているレイヴを揺すって声をかける。寝ぼけ眼のレイヴに顔を洗ってくるよう促してから既に作り置いている朝食を椀によそい、顔を洗って戻ってきたレイヴと向かい合って座ってから朝食を食べ始める。ちなみに朝食はファリルの家で食べることになっている。
 レイヴがさりげなく茄子の漬物を避けた時を除き、二人は黙々と皿を空にしていく。日常である。極めて平々凡々とした朝の光景である。それが常と違った様相を呈したのは、レイヴが茄子の漬物も含めたすべての皿を空にした後、黙ってファリルが差し出してきた茶を啜っていた時だった。
「ところでアルフォードさん、今年は何が欲しいですか?」
「あ?」
「今日誕生日ですよ。アルフォードさんの」
 段々夏らしくなってきたなと思うこの頃、言われてみれば夏初月も二十三の日である。そういえば話し合いの最後に至統に常駐している同志に宛てた手紙に正しく二十三の日としたためたが、それが自分の生まれた日だという自覚はすっぱりなかった。
 とはいえ誕生日を忘れるのもそれを指摘されるのも毎年のことで、既にファリルは呆れ顔を浮かべることすらやめていた。レイヴが自分に関して頓着しないことを知っているので尚更である。
「別に物なんてなくてもいいって毎年いってんのに」
「といっても一応体裁というか。私もアルフォードさんから毎年貰ってますし」
 体裁だと言い切るあたりがファリルである。といっても幼いころから共に育った従兄弟同士、貰っては返しの繰り返しを続けていればどことなく形骸化の感が否めないのも仕方がなく、現にレイヴ自身もファリルの誕生日の贈りものは祝いの気持ちはともかく惰性で続けているところがあった。
 去年の自分の誕生日には確か上等の筆と硯を揃いで貰ったし、今年のファリルの誕生日には前々からファリルが欲しがっていた兵法書を贈った。どうもお互いに色気がないというか実用的なものばかり贈り合っているなあと思いながら、レイヴはファリルの淹れた茶を一口啜った。
 取り立てて欲しいものも思いつかず、贈り合う物は色気に欠ける。レイヴを見返すファリルは返答を得るまで退かないことも分かっている。レイヴがふと思いついて口にした答えはそんな状況に押し出されてのものだった。
「ファリル、今日暇か」
「これといった用事はないですけど」
「じゃあ、お前の今日一日」
 丸く開いた目をぱちぱちと瞬かせ、ファリルはレイヴを見返す。
 湯呑を机に置いてレイヴは更に付け足した。
「素のお前で、今日一日。俺に付き合え」

「……って、なあ」
「……なんだ」
 並んで歩く従兄弟の声。その居心地の悪さにレイヴは視線だけを向けて答える。
 ファリルはいつも高く結い上げている髪を緩く編んで背中に垂らしている。着ているものも普段よく身に纏う淡く明るい華安服ではなく、落ち着いた藍色で染められた東でよく着られる着流しだった。常のファリルならばまず自ら装うことはない姿で、レイヴでなければ一見してファリルだとは思わないかも知れない。
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メモ

ブロマンスに括り直したけどセイとかティルとかストラルとかレイヴはそういう手合いの男ではないので空気が違うな #リボ
いやブロマンスなので上述が攻めの男たちという訳ではないけども

メモ

文披を進めるとわかる!🥼⛓! #王女と騎士
おっっっっっっっっっっっっっっっっっっさな!!ビックリする⛓に。
ここを書いていたのは10年よりずっと前とか7年とか前なので今ちょっとちょっと書くことで彼らを探っている。
自分の中に如何に言葉や音について自然会話的に台詞を書き起こすかというところがあるので、Day18で⛓が「わからない」ことを返答する際にこの相手で、ここまでの状況があって、現在の心境でどう答えるか筆を運ぶと「わからない」じゃなくて「わかんない」って答えたので18歳の男性が「わかんない」か~~~~!?!?その世界では成人していて村内では別格の上位の立場になるのに!?!?ってなった。Day15の撫でられ褒められ待ちもそうだが。撫でられ褒められ待ちについては自分を肯定していいと他人から認められることにずっとずっと餓えているのでそうなるんですねDay3で幼少期に初めて己が何よりも信じられない存在で周囲に疎まれ怯えられる化け物なのかも知れないだから親に捨てられたのかも知れないと気づいてしまってずっと生きているので。不信で制御不能の無意識に人を殺す化け物かも知れないのでいざとなったら拘束も殺しもしてもらえる王国軍に引き取られたので(才能を見出されたのは建前もしくは人知れず誰かを殺せるという才能!)
対して🥼は⛓と出会うまでは白けて霞んだ昼の空みたいな感覚で生きてたのに肩書きと立場にあまりにも似合わない実態の生きものに初めて遭遇してしまい(彼はまた建前と駆け引きと打算のテーブルに望んでもないのに着くことが日常だったので)己のペースを乱されたままあんまり思考を通さない脊髄反射みたいな対応をしてしまい彼の輪郭だった虚ろにガッポリハマってしまったんですね。「自分だけのものがない」彼にとっては自分だけが見出して自分の反応に素直に応える生きものはあまりに愛おしく見えたと思うのでね…
糸冬閉じる

メモ

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ヤード・ブッシャー #リボ #創作HBD
華安暦三七六五年春緑月二十七の日生まれ。
暁国軍准主にして華安統一政府連合軍白軍暁将。本編時23歳。35人の連合軍国将の中でも最年少。
レイヴとファリルを“大哥”“大姐”と呼ぶが血縁関係もなければ義兄弟でもない。2人(特にレイヴ)には目を掛けられているが、ファリルが男性であることには気づいていない。無類の甘いもの好き。
反政府組織“黎明軍”は政府連合軍と対立するものではあるが、黎明軍の本拠地たる暁国おいては両者が水面下で協力し統一政府打倒に動いている。

閉鎖中ページよりレイヴを“大哥”、ファリルを“大姐”と呼んで慕う暁国軍准主。快活な好青年といった風情。こっそりと甘い物好き。六歳年下の従兄弟が鈴国軍にいるらしい。
 ○関連のある人物○
 →レイヴ…黎明軍軍主。“大哥”と呼んで慕う。
 →ファリル…黎明軍軍師。“大姐”と呼んで慕う。
 →マガス…暁国政府代表。直属の上司。

080827
暁主従間に横たわるもの #小咄

 マガスとヤード

 暁将、と低く呟いてやれば、ひたすらに動き続けていた手と口がようやく止まった。その様を見、マガスは深く深く溜め息をつく。
 暁国政府代表とはいえ、政を一人で行っているわけではない。そもそもこの暁という国は統一戦争以来特殊な均衡のもと成り立っている。こと外交、また軍の編成に関してはレイヴ・アルフォードの意見を重く取り入れている。マガスの一言により、手を伸ばしたままの姿勢で動きを止めている男――暁国軍准主にして華安統一政府連合軍白軍暁将、ヤード・ブッシャーもレイヴとの協議の産物である。
 ヤードはまだ二十三歳と若い。最年少の国将ではないだろうか。レイヴが暁国軍准主、ひいては白軍暁将にこの男を推したときは若過ぎると一度は意見を退けた。しかしレイヴは尚も食い下がり、熱意に押されてよくよく人となりを見たところ、言われてみればこれ以上准主に見合う者はいないだろうという結論に達し、現在の役職に納まっている。
 本人の性格や思考、人望、戦術的感覚には確かに問題はなかった。それにしても。それにしてもだ。たった一つ予想外に過ぎる要因があった。これだけはどうしても解せないし、可能なら改めて欲しいと切実に思う。マガスは重苦しい気分で口を開く。
「ヤード」
「……は」
 常に好青年然とした彼には不似合いな、僅か震える返答。何があったのかと訝るだろう、ヤードのこの姿を見なければ。
 潤む空色の目に、微かに戦慄く唇。伸ばされた手はかたかたと震えている。ここまでなら、例えば「ヤード様って素敵よね、あんなにお若いのに准主様だなんて!」「そうそう、凛々しくて」「そうかしら、私はお可愛らしい方だと思うわ。あの少しはにかんだ笑顔がたまらないのよ」などと黄色い声で囃し立てている紫雲中の女性たちが歓喜の声を上げそうなものではある。
「その辺で止めておけ」
「しかしっ……自分は!」
 熱のこもった返答にげんなりする。もう耐えられませんとでも言いたげに左右に首を振るヤードの目尻に一瞬光るものが見えた気がしたが気のせいだと思う。思いたい。でなければこちらが泣きたくなる。
「……それで何皿目だ」
 低く零せばひのふのみのと真面目に数えだすのだからますます堪らない。マガスは込み上げる何かを抑えきれず両手で顔を覆った。
 己の隣に山と積まれた甘味の皿を数え終わったヤードはマガスの様子に気付くこともなく、また真面目に、そしてどこか切なげに答えた。視線は目の前の皿に固定されたままになっている。
「二十……二皿、目、です」
「十分だ、十分過ぎる。頼むからもう止めてくれ」
 とろり黒蜜の掛かった団子は質素ながらも上品で、暁が華安に誇る甘味屋“柑李亭”自慢の一品である。ちなみに串一本につき団子は四つ刺さっていて、一皿に串三本がちょこんと乗っている。それが二十二皿。甘党にもほどがある。
 嗜好など個人の問題で、本来取り沙汰すようなことではない。しかしヤードのこれはいっそ病気だ。執務室に満ち満ちた甘い匂いにマガスは頭痛を覚えた。ヤードは捨てられた犬のような目で目前の皿とマガスとを見比べている。
「もう一匙分でいい、頼むから暁将としての威厳を持っていてくれ。閉じる

メモ

野分誕生日おめでと~🎉(せこい編集前提非公開投稿) #トウジンカグラ #創作HBD
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野分
フジの里で養鶏をする青年。氷雨の乳兄弟であり理解者、しぐれの幼馴染にも当たる。立場と性格から浮きがちな氷雨と里人の間を仲介している。
七宝へ向かう氷雨を気遣いながら送り出し、穂群という男の伴侶を連れて戻ってきた氷雨に驚きつつも迎え入れた。
天敵は雌鳥の鬼丸。毎朝卵をかけた熾烈な争いを繰り広げている。
七宝の外から訪れた紫燕を見つけ、氷雨や実母そよと共に里で暮らせるよう手引きした。紫燕には敬意を払っているが、同時に危うさも察しており頻繁に様子を窺いに紫燕の住まう道場に顔を出している。

あまやどり #小咄

 紫燕と野分

 火を灯すには明るいが、さりとて書き物をするには暗い。さあさあと囁くような音が帳になって満ちている。
 そんな薄暗い道場の中、ただ座して瞑想していた男は静かに目を開いた。
「紫燕先生」
 親しみを込めた声が常よりも潜められている。細く開いた戸口から身を滑り込ませて、土間で立ち尽くす影。雨音に混ざる足音で気づいていた通りの人物。
 雨音に紛れ込ませるように、紫燕も相手の名前を呼んだ。
「野分くん」
 ぽっと光が灯る。
 それは錯覚だった。暗がりの中、野分が安堵したように微笑んだ。それだけだった。
 野分は静かな気配を取り落とすように、濡れた犬のように、ぶるぶると頭を振る。薄暗がりに雫が散って、鈍く光を撒いていた。彼の家からこの道場まで大した距離ではないが、雨具も装わずにここまで来たらしい。
 紫燕は立ち上がる。土間まで歩み寄ると野分はぴゃっと肩を震わせた。眉を下げて数歩後ずさる姿に何を考えているかを察し、紫燕は苦笑する。
「多少濡れたところで構わないよ。土間だし、この時期だから」
「や、でも、紫燕先生がよくても師範がうるさいでしょ」
 言った傍から自らの口元を覆い、野分はきょろきょろと辺りを見回した。薄暗い道場には懸案の師範の姿もなければ門下生の影もない。ここで居候をしている紫燕のみだった。
 笑いながら手を伸ばし、長着の袖で野分の顔を拭う。癖のある髪から雫が落ちているのが気になって、そちらにも袖を伸ばした。目を見開いて仰け反る野分の肩を押さえ、紫燕は好きに青年を拭っていく。
「師範もしばらくはいらっしゃらないよ。今度の長老方の集まりに準備が要るとかで」
「あ~……それ……」
 思い至るところがあったらしい。野分は抵抗も忘れて気まずそうに視線を泳がせた。
 十日ばかり先、里の長老たちが集まる席があるという。そのために何かの準備が必要らしく、師範は集まりが終わるまで道場は閉めると決めていた。おかげで門下生たちの習いもなく、居候の紫燕だけが道場を持て余している。元より師範が稽古をつけることはないが、師範代の格とはいえ紫燕一人に道場を任せるつもりはないらしい。
 こういった不自由が起きる度、門下生たちは紫燕がいるのだからいいだろうにと口を揃える。秘められたフジの里へ流れてきただけの浪人がそこまで許されるはずはない。ましてや神剣を仰ぐ里で、剣術を学ぶための場なのだから。紫燕自身がそう言って門下生たちを宥めるのが常である。
 かく言う眼前の青年こそ、唇を尖らせながら師範と古い格式を非難する者の筆頭である。しかしながら今はその不満を口にすることもなく、濡れた髪を掻きながら溜め息をついていた。
「そういやここもそうでしたね」
「ここも?」
「氷雨んとこと、母ちゃんもバタバタしてるんで」
 そのまま野分は上がり框に腰かけ、かと思えばばたりと上体を倒した。紫燕も土間に裸足で下り、框に腰かけた。
 里の長老の頂点に立つ青年と、目の前の青年の母。前者が慌ただしいのは当然として、母堂の忙しい理由は、さて。紫燕の小さな疑問を拾い上げたかのように野分が口を開く。
「宴席の台所、母ちゃんが仕切るんで。たぶん長老方より忙しーっすよ」
 もう怖いの何の……最後は呟きになって消えていった。
 紫燕は得心した。つまり鬼気迫る母に耐えかね、乳兄弟も忙しく、行き着いた先が紫燕のところだったらしい。辟易として家を出る青年の姿を想像し、紫燕は思わず笑みをこぼした。むっとした顔を遮るように前髪を袖で拭い、ついでにちいさく鼻を摘まんでみる。む、という声が漏れた。
「なら仕方ないね。子はいくつになっても母親には敵わないものだから、大人しくしておくしかない」
「ふぇ……っすよ。紫燕先生も……」
 手を離す。野分は何かを問いかけようとして、そして止めた。
 さあさあと、雨音が満ちている。
 紫燕は首を傾け、傍らの青年を覗き込む。青年の瞳に、淡い光が灯っている。
 野分が何を言おうとして止めたのか、薄らと察しがつく。際どい話を持ち出しのは紫燕自身だというのに、きゅっと唇を結んで飲み込んでいる。
 優しい子なのだ。紫燕の指が野分の頬に滑る。野分は光を灯す瞳を細めて、それから頬に触れる紫燕の手を取った。
「紫燕先生も、暇でしょ」
「暇という訳ではないけれどね。少し持て余しているかな」
「じゃあ、俺と何かしましょ」
 何か。適当に繰り返して、それから野分は紫燕の手をぎゅっと握る。紫燕の手の厚さや指の長さ、皮膚の硬さを確かめるように触れながら。
「稽古でもつけようか」
「だーからぁ、俺は氷雨とも穂群とも違うんで、手習い以上の剣術はやりませんて」
「じゃあ、他に何があるかな」
 うーん。相変わらず適当に悩む野分の声に、さあさあ、さあさあと、雨の音が重なっていく。こうして無為に二人で過ごすだけでもいい。恐らく野分も同じように考えていることを楽しく思いながら、紫燕は青年の指に指を絡めた。
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