真宮鷹臣 #翼角 修験道の流れを汲む真宮家。双子の長男龍臣長女楪がいるものの次期当主は次男鷹臣と既に決まっている。龍臣は眼が過剰に良いものの反して験力がなく、楪は申し分ない験力だが女なため。楪は鷹臣を認めないと反発して家を出、鷹臣は楪に認められようと努めている。 #創作キャラの家族関係 開く 1.声 ……立花慎之介?/梅原裕一郎 ※声については例えようがなかったので具体的人物名を引き合いに出しましたが深くは考えていませんしもう少し低いと思います 2.変なところ 精神構造 3.趣味 無趣味。錫杖を見比べるのは好き 4.好みのタイプ 考えたこともない(控えめで温和な女性。無自覚) 5.長所・短所 真面目で勤勉・真面目で勤勉(思い込むと自己を捨てるまでのめり込む) 6.キャラの自己評価 努力において他者に劣っているとは決して思わないが至るべきには決して至れない未熟者 #リプきた創作キャラ語ったー https://shindanmaker.com/745533 閉じる #リプライで来た創作キャラを全力の愛を持って紹介する 真宮鷹臣(まみやたかおみ)/翼角高校奇譚 高校1年生。真面目で一見して取っつきにくい。主人公・本郷大和とは寮で同室。その実態は日夜怪異を調伏する現代の修験者。 以下、プロフィール。 1年1組。大和の羽生寮でのルームメイト。図書委員。 …なのだが大和の起床から就寝まで、一度も姿を見せたことがない。 学力・運動共にトップクラス。入学式では新入生代表挨拶を務めている。 常に淡々とした性格。 修験の流れを汲む真宮家の次男にして次期当主。飯綱法・天狗召喚法などを行使し管狐を収めた竹筒と呪符を常に持ち歩いている。 幼い頃から当主に相応しくあるための英才教育を受けており、学生生活も修行の一部ととらえている。日夜人外の折伏に余念がない。 入寮も自立のため。本来は他校への進学を決めていたのだが、翼角高校へ進路を変更した理由はある事情から忘れている。 * * * * * 以下、ネタバレ。 真宮鷹臣は真っ当に歪んだ人間である。 鷹臣が歪む由縁は二点。 一点目。幼い頃から当主に相応しくあるためと教育され、姉・楪に否定されたこと。「こうであれ」「こうでなければならない」という抑圧は鷹臣自身の矜持と理念に昇華されるが、同時に「否定されたくない」「認められたい」という恐怖と欲求をも生んだ。しかしながら鷹臣はそれを表出できるほど弱くも器用でもなく、また修験者は人界の守護者であるという認識から務めへの滅私という形で自己の恐怖・欲求から逃避する。ここまでの人格形成、若干十五歳。 何事もなければ鷹臣は歪みを抱えながらもそれを見せず、人並みに「優等生」らしく成長し人並みに「仕事のできる人間」として大人になっただろう――何事もなければ。 しかし運命は流転する。あるいは縁を信じる少女が眠る土地が呼んだ奇跡か。 高校受験を控えた春には早すぎる逢魔が時、調伏すべき怪異を追う鷹臣は蕾もない桜の前である少年に出会う。自身の追った怪異に襲われる少年を図らずも救った鷹臣は気づいてしまった。 目の前にいるはずの少年が『どこにもいない』。世界に紛れているものの、生まれたての無垢な白ですらない、透明無色で形を持つ存在であると。 人には色がある。鷹臣の兄・龍臣などは明確にそれを視認できる。鷹臣は兄ほどはっきり見えるわけではないが、それでもあからさまに少年は浮いた存在だった。人の色は誕生と共にあり、想念や人の縁によって染まってゆく。色には濃淡があり、色の濃い者は溌溂として生に満ちており、逆に薄い者は弱く、時には死に瀕している。色のないに近い者ほど長くは生きられない。 では『色がない』とは? 極めて稀に無色で生まれてくる者はいる。しかしそれは長くは生きられない。あるいは親を始め関わる人間の色に染まって汎化されてゆくものだ。少年ほどの年齢で無色とはおかしい。 いずれにせよ、無色とは常に怪異に狙われる存在である。悪意的に無色を己の色に染め上げることで自身の力に変えることができるためだ。白紙の契約書、あるいは一生分の食事に等しい。幻想の遠のいた現代ではあるが目に見えない存在は確かに蠢いており、ただ一人の人間が抗う術も知らずに生きるには厳しすぎる。 鷹臣はこれを守護せねばならない、と思う。故あって鷹臣も少年もこの夕暮れの出会いを忘却するが、それでも理由なき衝動として進学先を変える程度には鷹臣を突き動かした。 同時に自覚なく歓喜する。仄暗く、歪みが少しずつ見え始める。人界の守護者である鷹臣が初めて見出した庇護すべき対象。放っておけば喰われて消える命。これを庇護することこそ今の自分に課された使命である。 滅私し欲望を捨てた鷹臣が、守護者の務めを盾に自己を再度見出した。少年――本郷大和を守護することで鷹臣は個人を再獲得するが、それは同時に恐怖と欲求をも呼び覚ます。「否定されたくない」「認められたい」、これに「何としても大和を守らなければならない」という強硬な使命感が加わり鷹臣の歪んだ精神はバランスを崩し始める。 二点目。真宮鷹臣という魂は、怪異への憎悪と愛する者への悔恨、同時に己への嫌悪を抱えている。 怪異への憎悪は、こんな存在さえいなければ、というもの。愛する者への悔恨は、守れなかった、というもの。そして己への嫌悪は、憎悪が見当違いであると、悔恨が己のせいだと知って、そう思わなければ生きていられない、というもの。 鷹臣は幼い頃から管狐を使役し、忘却した大和との出会いの後烏天狗とも契約しているが、それらすら怪異の一括りとして心を許せるものではない、いつか裏切るかも知れない存在として認識している。鬼など以ての外で、鷹臣は自覚なくこれに最も嫌悪を示す。 これらは全て鷹臣のものではなく、遠い誰かの過去の感情である。しかし鷹臣からは不可分であり、鷹臣はこれらを認識することはないにせよ自他の区別をつけられず、また気づいたとしても一点目の歪みと混合してしまう。 憎悪は調伏すべき怪異を過剰に屠る形で表れ、悔恨は粘ついた執着に変わる。嫌悪は内罰的に鷹臣の足を縛る。 もしもこの歪みに囚われることがあるとすれば、鷹臣はただ一人の何もできないちっぽけな人間として、人間に持ちうる最大の感情で、人間の理を超えかねない。 仮に太陽が喰い尽くされ、守りたいと思った少年を失った場合、鷹臣は「八番目の七不思議」になる。 己の使役していた、本当は心を寄せられた存在たちを人間として喰らい尽くし大和という自己の寄る辺を見失い、散逸して形にならない感情のまま。大和といた、楽しかった日々の夢を抱えて、君のいない春に眠る。 * * * * * 以下、メタネタ。 「仮想BLゲームのメイン攻略対象」、「よくいるクールな攻め」という記号から始まった真宮鷹臣は最も起伏に富み、人間になったキャラクターである。 最も地に足をつけた堅実な設定から、最も不安定で破綻した精神に転身しており、書きやすくて書きにくい。しかしながら大和以上に人間らしい真っ当な人間。少年らしい少年。あるいは主人公。 永一綺克という過去の存在が生じる以前からヤンデレを疑われていた痕跡があるため、真面目な人間ほど執着が強いという性質に変貌していったらしい。むしろ永一の方が後付けだが、ジェノサイダー属性の付与は永一のせい。 こんな真宮くんもハッピーエンドの向こうでは「本当はできるけどできないふりしてやってもらう」ことにちょっとした喜びを見出すかわいらしい男になるはずなのでこれからの変遷も微笑ましく見守って欲しい。 閉じる 2025.8.14(Thu) 01:16:44 メモ
修験道の流れを汲む真宮家。双子の長男龍臣長女楪がいるものの次期当主は次男鷹臣と既に決まっている。龍臣は眼が過剰に良いものの反して験力がなく、楪は申し分ない験力だが女なため。楪は鷹臣を認めないと反発して家を出、鷹臣は楪に認められようと努めている。
#創作キャラの家族関係
1.声
……立花慎之介?/梅原裕一郎
※声については例えようがなかったので具体的人物名を引き合いに出しましたが深くは考えていませんしもう少し低いと思います
2.変なところ
精神構造
3.趣味
無趣味。錫杖を見比べるのは好き
4.好みのタイプ
考えたこともない(控えめで温和な女性。無自覚)
5.長所・短所
真面目で勤勉・真面目で勤勉(思い込むと自己を捨てるまでのめり込む)
6.キャラの自己評価
努力において他者に劣っているとは決して思わないが至るべきには決して至れない未熟者
#リプきた創作キャラ語ったー
https://shindanmaker.com/745533
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真宮鷹臣(まみやたかおみ)/翼角高校奇譚
高校1年生。真面目で一見して取っつきにくい。主人公・本郷大和とは寮で同室。その実態は日夜怪異を調伏する現代の修験者。
以下、プロフィール。
1年1組。大和の羽生寮でのルームメイト。図書委員。
…なのだが大和の起床から就寝まで、一度も姿を見せたことがない。
学力・運動共にトップクラス。入学式では新入生代表挨拶を務めている。
常に淡々とした性格。
修験の流れを汲む真宮家の次男にして次期当主。飯綱法・天狗召喚法などを行使し管狐を収めた竹筒と呪符を常に持ち歩いている。
幼い頃から当主に相応しくあるための英才教育を受けており、学生生活も修行の一部ととらえている。日夜人外の折伏に余念がない。
入寮も自立のため。本来は他校への進学を決めていたのだが、翼角高校へ進路を変更した理由はある事情から忘れている。
* * * * *
以下、ネタバレ。
真宮鷹臣は真っ当に歪んだ人間である。
鷹臣が歪む由縁は二点。
一点目。幼い頃から当主に相応しくあるためと教育され、姉・楪に否定されたこと。「こうであれ」「こうでなければならない」という抑圧は鷹臣自身の矜持と理念に昇華されるが、同時に「否定されたくない」「認められたい」という恐怖と欲求をも生んだ。しかしながら鷹臣はそれを表出できるほど弱くも器用でもなく、また修験者は人界の守護者であるという認識から務めへの滅私という形で自己の恐怖・欲求から逃避する。ここまでの人格形成、若干十五歳。
何事もなければ鷹臣は歪みを抱えながらもそれを見せず、人並みに「優等生」らしく成長し人並みに「仕事のできる人間」として大人になっただろう――何事もなければ。
しかし運命は流転する。あるいは縁を信じる少女が眠る土地が呼んだ奇跡か。
高校受験を控えた春には早すぎる逢魔が時、調伏すべき怪異を追う鷹臣は蕾もない桜の前である少年に出会う。自身の追った怪異に襲われる少年を図らずも救った鷹臣は気づいてしまった。
目の前にいるはずの少年が『どこにもいない』。世界に紛れているものの、生まれたての無垢な白ですらない、透明無色で形を持つ存在であると。
人には色がある。鷹臣の兄・龍臣などは明確にそれを視認できる。鷹臣は兄ほどはっきり見えるわけではないが、それでもあからさまに少年は浮いた存在だった。人の色は誕生と共にあり、想念や人の縁によって染まってゆく。色には濃淡があり、色の濃い者は溌溂として生に満ちており、逆に薄い者は弱く、時には死に瀕している。色のないに近い者ほど長くは生きられない。
では『色がない』とは? 極めて稀に無色で生まれてくる者はいる。しかしそれは長くは生きられない。あるいは親を始め関わる人間の色に染まって汎化されてゆくものだ。少年ほどの年齢で無色とはおかしい。
いずれにせよ、無色とは常に怪異に狙われる存在である。悪意的に無色を己の色に染め上げることで自身の力に変えることができるためだ。白紙の契約書、あるいは一生分の食事に等しい。幻想の遠のいた現代ではあるが目に見えない存在は確かに蠢いており、ただ一人の人間が抗う術も知らずに生きるには厳しすぎる。
鷹臣はこれを守護せねばならない、と思う。故あって鷹臣も少年もこの夕暮れの出会いを忘却するが、それでも理由なき衝動として進学先を変える程度には鷹臣を突き動かした。
同時に自覚なく歓喜する。仄暗く、歪みが少しずつ見え始める。人界の守護者である鷹臣が初めて見出した庇護すべき対象。放っておけば喰われて消える命。これを庇護することこそ今の自分に課された使命である。
滅私し欲望を捨てた鷹臣が、守護者の務めを盾に自己を再度見出した。少年――本郷大和を守護することで鷹臣は個人を再獲得するが、それは同時に恐怖と欲求をも呼び覚ます。「否定されたくない」「認められたい」、これに「何としても大和を守らなければならない」という強硬な使命感が加わり鷹臣の歪んだ精神はバランスを崩し始める。
二点目。真宮鷹臣という魂は、怪異への憎悪と愛する者への悔恨、同時に己への嫌悪を抱えている。
怪異への憎悪は、こんな存在さえいなければ、というもの。愛する者への悔恨は、守れなかった、というもの。そして己への嫌悪は、憎悪が見当違いであると、悔恨が己のせいだと知って、そう思わなければ生きていられない、というもの。
鷹臣は幼い頃から管狐を使役し、忘却した大和との出会いの後烏天狗とも契約しているが、それらすら怪異の一括りとして心を許せるものではない、いつか裏切るかも知れない存在として認識している。鬼など以ての外で、鷹臣は自覚なくこれに最も嫌悪を示す。
これらは全て鷹臣のものではなく、遠い誰かの過去の感情である。しかし鷹臣からは不可分であり、鷹臣はこれらを認識することはないにせよ自他の区別をつけられず、また気づいたとしても一点目の歪みと混合してしまう。
憎悪は調伏すべき怪異を過剰に屠る形で表れ、悔恨は粘ついた執着に変わる。嫌悪は内罰的に鷹臣の足を縛る。
もしもこの歪みに囚われることがあるとすれば、鷹臣はただ一人の何もできないちっぽけな人間として、人間に持ちうる最大の感情で、人間の理を超えかねない。
仮に太陽が喰い尽くされ、守りたいと思った少年を失った場合、鷹臣は「八番目の七不思議」になる。
己の使役していた、本当は心を寄せられた存在たちを人間として喰らい尽くし大和という自己の寄る辺を見失い、散逸して形にならない感情のまま。大和といた、楽しかった日々の夢を抱えて、君のいない春に眠る。
* * * * *
以下、メタネタ。
「仮想BLゲームのメイン攻略対象」、「よくいるクールな攻め」という記号から始まった真宮鷹臣は最も起伏に富み、人間になったキャラクターである。
最も地に足をつけた堅実な設定から、最も不安定で破綻した精神に転身しており、書きやすくて書きにくい。しかしながら大和以上に人間らしい真っ当な人間。少年らしい少年。あるいは主人公。
永一綺克という過去の存在が生じる以前からヤンデレを疑われていた痕跡があるため、真面目な人間ほど執着が強いという性質に変貌していったらしい。むしろ永一の方が後付けだが、ジェノサイダー属性の付与は永一のせい。
こんな真宮くんもハッピーエンドの向こうでは「本当はできるけどできないふりしてやってもらう」ことにちょっとした喜びを見出すかわいらしい男になるはずなのでこれからの変遷も微笑ましく見守って欲しい。
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