No.2303, No.2302, No.2301, No.2300, No.2299, No.2298, No.2297[7件]
今年は挑戦してる方を多く見かける気がしたので何も書いてない分せめて掌編ぐらいはチャレンジできないかと奮起したものの、「書いた作品を本にしても投稿サイトに応募してもいい」とは書いているもののそもそも𝕏の企画なのでここに投じる前に建前だけでも𝕏に投じなければならないのでは?と気づいてしまいわたし𝕏を使う気は毛頭ないのよねの葛藤
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氷雨の誕生日にお祝いありがとうございました!!
てがろぐが消えてしまって本当に残念ですがそちらでもまことにありがとうございました…!!
てがろぐが消えてしまって本当に残念ですがそちらでもまことにありがとうございました…!!
仕事に行きたくなさ過ぎる
当然上司と会社だけが悪いのではないはずなので、文句ばっかり言って全然我慢もしないで自分の意見ばっかり押し付けてる自分が一番悪いんだろうなとは思っている
りぃん、りぃー……んと。
澄んだ音色が、天上に細波を打つ。風を孕んで、りぃん、横髪を浚って、りりぃん。御簾をやわくそよがせて、りりぃー……ん。消えてゆく。ここは高く、蝉の声すら届かない。噎せ返るような地の熱も遠く、湿りを帯びた空が白を混ぜた水の色で、ただただ澄んだ音に寄せて返している。
少女は白く細い指で、靡く髪を押さえる。視線を膝へと落とす。
そこにはこの時候とは真逆の、冬の枯れ野が広がっている。
睫毛を伏せて、少女の膝で昏々と眠る子ども。否、否。子どもなどではない、と誰もが嗤うだろう。少女よりも長い手足に背丈で、細身なくせに一部に肉のつき始めた体躯は立派な青年と呼べた。そしてこの瞼を下ろし、旨を静かに上下させて呼吸をするだけの肉体は、眠りなど生温いところに墜ちている。
りぃん、澄んだ音が呼ぶ。眠る子どもには届かない。蝉の声も暑気も遠い天上とは真逆の底に、細波を抱く水色とは真逆の泥濘たる赤い場所に、この子どもは還っている。りぃん、りぃんと。やさしげな硝子の奏でる音だけが、ひとりきりの少女を慰めている。
(瑠璃と火群/トウジンカグラ)
7月の火群は本編開始2ヶ月ほど前の、七宝の民に認識され始めだいたい今の火群になりつつある状態
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