Day1「まっさら」 #文披31題 #小咄 開く 手がある、その手が掴む、時に迷う。 足がある、その足が前に進む、時に戻る。 鼻腔は時々の香を吸い込んで、記憶と共に焼き付ける。灼ける匂い、噎せ返るほどの命の匂い。 耳が君の声を聞く、この名前を呼ぶ声を。共に溢れ、あるいは流れる虫の声。風にそよぐ草葉の歌。天に満ちる星の囁き。 唇が紡ぐ、君の名を、この想いを。息を吸って、吐いて。 そうしてようやく、私は、私になる。 (/all) ほとんどの物語がそうであるに違いないけれど、自分の創作の根源は「誰かと・何かと出会って『自分』になる」ものでまっさら人(まっさらんちゅ)多過ぎ問題だなと思いました。 閉じる 2025.7.11(Fri) 03:26:38 ネタ
手がある、その手が掴む、時に迷う。
足がある、その足が前に進む、時に戻る。
鼻腔は時々の香を吸い込んで、記憶と共に焼き付ける。灼ける匂い、噎せ返るほどの命の匂い。
耳が君の声を聞く、この名前を呼ぶ声を。共に溢れ、あるいは流れる虫の声。風にそよぐ草葉の歌。天に満ちる星の囁き。
唇が紡ぐ、君の名を、この想いを。息を吸って、吐いて。
そうしてようやく、私は、私になる。
(/all)
ほとんどの物語がそうであるに違いないけれど、自分の創作の根源は「誰かと・何かと出会って『自分』になる」ものでまっさら人多過ぎ問題だなと思いました。
閉じる