根無し草、人斬り、淫乱、果ては『魔女の犬』。七宝の国に悪名高い男、名を火群。妖刀・紅蓮の継承者たる彼は、力を失った愛刀を蘇らせるべく今上帝・瑠璃に不本意ながら仕えていた。今日も今日とて人を斬る火群は、宮中にて一人の男・氷雨と引き会わされる。
清廉潔白、潔癖で生真面目。火群とはまるで真逆の氷雨。彼は七宝の外から一族の使命を負って来たという。その腰には神剣・蒼天なる刀を、そして背後には白い少女を伴っていた――
構成要素: 創作BL R-18 氷雨×火群 ♡喘ぎ ビッチ受け 襲い受け 誘い受け 真面目攻め 童貞攻め モブ姦 残酷な描写あり
プロトタイプ短文。火群(18.2.4)
逍遥編-咆吼編。火群とシロ・氷雨と火群 / 30dayうちの子語りchallenge 30日目(22.3.6/5.6)
前日譚。刻と瑠璃と火群 / 母の日(22.5.9)
火群(ほむら)
妖刀・紅蓮の継承者。今上帝・瑠璃に不本意ながら仕えている。
傲慢で奔放で粗雑。三大欲求に正直。倫理観と貞操観念が雨晒しの障子紙程度しかない。紅蓮をつかうことが至上の悦びで、振るううちに徐々に陶酔し気が昂ぶる。
氷雨(ひさめ)
神剣・蒼天の継承者。七宝の国の外、フジの里に住まうアメの一族の若き当主。
清廉潔白、潔癖で生真面目。良識を持ち常識を重んじる人間だが、宮中と帝である瑠璃に対しては不信感を滲ませる。シロという少女を連れている。
瑠璃(るり)
七宝の国に坐す今上帝。『魔女』と呼ばれ、紅蓮の本来の力を取り戻すことができるという。
外見は少女だが老獪な雰囲気を纏う。面布をつけた幼い女官たちが常に傍に控えている。
シロ
氷雨に付き従う少女。時に氷雨の意見を退ける強い意思を持っている。
市女笠を被り垂衣で顔を隠しているが、抜けるように白い肌と透けるほどの白い髪をしている。
しぐれ
料理茶屋『こんこんや』の女給。
火群に理解と気遣いを示し、何くれとなく世話を焼く。
刻(とき)
帝を補佐し政を執り行う『祭玖衆』の次席。
火群の寝床の一人でもあり、厳格な人間の多い宮中には珍しくのらりくらりと振る舞う男。
飾(かざり)
帝を補佐し政を執り行う『祭玖衆』の首席。
職務に忠実で厳格に事に当たる男。必要であれば主上たる瑠璃にも意見し、火群対しては特に冷淡。
董女(つめ)
瑠璃の傍に控える、面布を纏う幼い女官たち。
金(くがね)、銀(しろがね)、玻璃(はり)、硨磲(しゃこ)、珊瑚(さんご)、瑪瑙(めのう)、真珠(しんじゅ)、玫瑰(まいかい)が存在する。
露上 波佩(あらがみ はばき)
七宝内外に見え隠れする男。右目に眼帯、耳に金の飾り、派手な装いをした傾き者。露(あら)の国の領主で珠謳派(すおうは)最大勢力の一人。